トップページ
  会社概要
  亜臨界水を利用した提案,その他
  亜臨界水反応容器,設置組立写真
  室蘭工業大学との共同研究
  治療型温熱ルーム
  「LCSS」用途例
  「LCSS」概要動画
  ベウス使用,多機能壁材
  ベウス使用,水質浄化工法
  ベウス使用,土壌改良工法
 
 
  お問い合わせ

亜臨界

亜臨界状態とは
物質の温度と圧力を上げていくと個体・液体・気体の区別がつかなくなる状態(点)になります。この点を臨界点と呼びます。
亜臨界状態とは圧力と温度が臨界点よりやや手前の状態をいいます。この状態で圧力と温度をコントロールすることで目的にあった状態を作り出し様々な目的に応用することが出来ます。


亜臨界水とは
水の温度を374度、圧力を22MPA(218気圧)まで上げると、水は液体でも気体でもない状態となりこの点を水の臨界点と呼びます。臨界点を超えた水の中に有機物を入れると有機物は完全に分解され、二酸化炭素と水に分解されます。
臨界点よりもやや低い近傍の領域を亜臨界と言い、この状態の水を亜臨界水と呼びます。亜臨界水の特徴は、有機廃棄物の溶解作用と加水分解作用があります。
当装置はこの亜臨界水の性質を利用したもので、環境に優しい廃棄物の再資源化や減容が可能となります。


亜臨界水の技術活用分野
溶解・分解作用をいかし、ナノサイズの医薬品微粒子の生成や、ダイオキシンのような通常方法では壊れにくい物質の分解無害化、気体でありながら液体に近い密度を持ち、表面張力ゼロの特性をいかし、半導体の洗浄、ある物質から特定成分の分離・抽出、人体や環境に悪影響のある有機溶媒の代替として活用されています。

亜臨界水反応装置(密閉式オートクレーブ方式)と可能性

亜臨界水反応装置とは
対象物を高温高圧(飽和水蒸気)の亜臨界水で分解処理を行う装置です。
水蒸気と熱水を利用して処理することにより大気圧状態では起らない現象が起ります。 例えば急速に加水分解が進み有機物は数分で液状化されます。 食物の中の油分が溶け出し細胞の中の水分も分離されます。この現象に他の技術を融合させて生み出された装置です。


廃棄物をリサイクル
亜臨界水加水分解システムにて処理をすると、対象廃棄物に混ざっていた金属・陶器・ガラス・生ゴム等の無機系廃棄物はそのままの状態で残ります。そのため、分解処理後には処理物と無機系廃棄物との分別が簡単な上、すべての処理物が完全滅菌されているので、再資源化するには便利なのです。

生ごみを再資源化(堆肥化・液肥化)
都市生活から排出された生ゴミを、亜臨界水加水分解システムで処理を行うと、堆肥として生まれ変わります。また、生物残渣を中心に加水分解処理した処理物は液肥抽出も可能となり、高濃度アミノ酸含有液肥としての活用も出来ます。堆肥は農地を潤し、そこで育てられた農作物がやがて私たちの食卓へ戻ってくるという循環が生まれます。

感染性医療廃棄物でも再資源化
現状は、注射器・メス・鉗子等の金属を除いた感染性医療廃棄物がMDボックスに納められ完全密封状態で院外に持ち出されて焼却処理されています。しかし現状は焼却後の残渣には溶解した金属やガラス類が混入し、これらの後処理が必要となるため焼却炉の維持管理には高額な費用が掛ります。
しかし弊社の亜臨界水加水分解システムなら、飽和蒸気水を使った密閉型オートクレーブ方式のため、とても安価に、これら全て滅菌された再資源として生まれ変わります。


亜臨界水加水分解(密閉式オートクレーブ方式)システムによる提案

弊社は、設計管理から組み立て指導・運転・制御システム・周辺機器設計を含めたプランニングいたします。下記の提案は一部ですが環境に優しい燃やさない廃棄物処理・再資源化・減容などを、密閉式オートクレーブ方式で提案いたします。 また弊社の装置は加水分解を加速されるため、気体を溶解させるには撹拌して気体の泡を溶液に抱きこませる方法が効率的であるため、単なる封管よりも撹拌装置を備えた密閉型オートクレーブ方式となっております。

− 市町村公共事業(焼却炉による廃棄物処理施設)−
焼却施設新規建設から既設改修への設置場所や費用にお困りの場合
焼却施設は、老朽化に伴う施設の閉鎖や改修時の新たな候補地の選定が容易ではない事や新規建設後も維持管理の為の費用が膨大になる事が予想されます。亜臨界水加水反応処理システムは環境負荷が少なく候補地選定が容易であり、また将来的に処理量が増加しても処理システムのラインを容易に増設する事が可能です。
環境負荷や周辺環境に伴う住民のご理解にお困りの場合
亜臨界水加水分解システムは、燃焼機器が蒸気ボイラーのみですのでCO2の排出量は大幅に低減されます。また廃棄物を焼却燃焼するのでは無いのでダイオキシンの排出量はゼロで環境負荷が少ないため、周辺住民のご理解も得やすいのが利点です。
循環型社会形成のため、焼却廃棄からリサイクル再資源化に変更したい場合
亜臨界水加水分解システムは、様々なものが入り混じった廃棄物でも分別することなく分解処理し、補助燃料や土壌改良剤にリサイクルすることが可能です。また前処理として分別を行えば、再資源として高カロリー燃料や堆肥として有価物に変換する事も可能になります。

− 病院・医療・研究機関 −
感染性廃棄物の処理費用が高額でお困りの場合
亜臨界水加水分解システムでは反応処理行程中にWHOの滅菌基準以上の設定(温度と時間)で加水分解するので、安全確実な滅菌処理を可能にします。施設内設置で自ら感染性医療廃棄物を無害化・減容化し(約1/6に減容)処分場へ廃棄、または燃料(助燃剤)としてリサイクルすることが可能です。

− 感染性医療廃棄物中間処理業 −
塩化ビニールなどによるダイオキシン発生にお困りの場合
焼却処理では排ガス冷却過程において200〜300℃の温度帯にてダイオキシンが再結合されるためダイオキシンは必ず発生します。亜臨界水加水分解処理なら廃棄物の燃焼工程が無いのでダイオキシンの発生はゼロ。環境に配慮しながらリサイクルすることが可能です。

− 上下水処理/工場排水/汚泥処理業 −
汚泥の処分にお困りの場合
脱水汚泥の低分子化により、汚泥を堆肥・堆肥床・土壌改良剤・補助燃料などにリサイクルすることが可能です。また、脱水汚泥は加水分解処理を短時間で完了する事や減容比が大きい事で施設規模の縮小や最終処分場の延命にも役立ちます。

− 畜産加工業/水産加工業/漁業協同組合 −
生物の加工屑(肉魚)の大量廃棄にお困りの場合
良質の液肥や飼料、堆肥床などにリサイクルすることが可能です。

− 食品店舗 −
消費期限切れなどの大量廃棄にお困りの場合
良質の堆肥や飼料、堆肥床などにリサイクルすることが可能です。
食料品以外の物も混じっていてお困りの場合
分別することなく分解処理が可能で、減容化および補助燃料や堆肥床、土壌改良剤などにリサイクルすることができます。



「亜臨界水反応装置のカタログはこちらから」